ダブルバトルとマルチバトルの違い

ダブルバトルとマルチバトルの違いは、大きく分けて二つあります。

 

1.一人の手持ちが全滅すると、もう一人の手持ちが複数体残っていたとしても2VS1のバトルになる
2VS1の状況になってしまうと、多少耐久や性能が高いポケモンが残っていても、二体がかりで攻撃されることになるため大きく不利になります。

 

2.味方の行動も予想して行動しなければいけない
タイプ統一マルチってなに?で触れたように、タイプ統一であることによってかなり行動が読みやすくはなっています。しかし、ダブルバトルのように、自分の思惑どおりに隣の味方の行動は選択できません。
ひとりよがりな選択をしてしまうと、「自分は「てだすけ」を選択したのに味方は後続のポケモンに交換した」等の事故が起こり得ます。

マルチバトルのコツ

以上を踏まえて、まずはマルチバトル全体に通じるコツから説明します。
前項で説明した通り、参加者一人でも手持ちが全滅した段階で2VS1になってしまい大きく不利になってしまいます。このことから、味方を集中して倒されずに(できれば相手サイドの片側を倒す方向で)戦っていく、というプレイングが求められます。これがマルチバトルの基本方針となっていくでしょう。
バトルが始まってからはもちろん、パーティを準備する際にも、これを実現するために何をすればいいか考えることが勝利への近道となります。具体的には以下の3つの方策でバトルを有利に進めていくことができるでしょう。

 

1.敵を減らすことができるポケモンを使う
当然ですが敵を先に減らせば敵は味方を減らす能力が落ちます

 

2.敵に無視しても良いと判断されるポケモンを使わない
ここで言う無視してもいいポケモンというのは、敵を減らす能力が低いポケモンのことです。放置していても被害が少ないため、もう片方に攻撃が集中していずれ2VS1になりかねません。

 

3.眠り、火傷、アンコール等によって相手の場に無視しても良いポケモンを作る
これが成功すれば、相手の手持ちが残っていても疑似的に2VS1の状況を作ることができます。

タイプ統一マルチバトルのコツ

ここからはタイプ統一マルチならではのコツを紹介していきます。

 

1.特定のポケモン(特に範囲技)に全滅させられることがないようにする
仮に虫統一を組んだとして、自分が選出したポケモンすべてがメガリザードンYの熱風で上から倒されてしまう場合、自分は味方に一切貢献せずに全滅する可能性があります。
そうならないために炎等倍のポケモンを入れる、そもそも上からメガリザードンYを倒せるようにする等の対策が必要となるでしょう。
 
2.自分のタイプの役割意識を持つ
今度は炎統一を組んだ場合を例にして、説明します。
炎タイプは、草・氷・虫・鋼の4タイプに効果が抜群のタイプです。バトルでの炎タイプの主な役割はこの4タイプの敵ポケモンの排除となってくるでしょう。相手がこの4タイプの統一パーティである場合、(無効特性などがない限り)炎タイプの技が等倍以上で通ることは明らかです。
特に隣のパーティがこの4タイプを苦手としているタイプである場合、こちらがそのタイプのポケモンを排除することでバトルを有利に進めることができるはずです。
 
以上のコツを抑えていても、対策しきれないポケモンが出てくることが大いにあります。 そのような時に、「まもる」や行動順を操作する技があれば盤面にチャンスが生まれるかもしれません。
 
1.「まもる」、「みきり」
確定1発で仕留められてしまうようなとき、この技があれば1ターン無傷で過ごすことができます。
自分が守っている間に隣が盤面を変えてくれることを期待することができるため、ダブルバトルや通常のマルチバトル以上に守るという技が重要かもしれません。
ただ、「フェイント」などでまもる状態が解除されてしまうため、注意が必要です。
 
2.行動順を操作する技
特定のポケモンに全滅させられない工夫の1つとして上から殴れるようにすると書きましたが、そこさえクリアすれば、逆に相手のパーティを一体で全滅させることができる、という状況がタイプ統一マルチにおいては非常に生まれやすいです。そのため、追い風、エレキネット、ねばねばネット、さきおくり等の速さを変える技を採用することで不利な状況からの逆転を狙うことができます。
ただし、トリックルームは速さ操作技としての影響が特に大きい技ですが、マルチバトルという性質上、味方の選出とうまく噛み合わない場合があるため、採用難易度はやや高めと言えるでしょう。